タグ「推理小説」が付けられているもの

想像力がない人間ほど沸点が低い

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来年度からかなり毛色の異なる人たちとかかわることが多くなりそうなので,相手のバックグラウンドを想像し,尊重しつつ過ごす必要がありそうだなと思う今日この頃です.

マスカレード・ホテル
著者  :東野 圭吾
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

推理小説なので一応殺人事件が起こって,それの解決を目指すというプロットですが,
その実は,ホテルという特殊な環境での出来事や小さな事件の方が印象的でした.
ラノベ的にタイトルをつけるならば,「警察官の俺が東京の高級ホテルのホテルマンとして潜入捜査をしてみた」という感じでしょうか.
ホテルマンに化けて潜入捜査する中で,ホテルの従業員としての接客に悪戦苦闘したり,
逆に,刑事としての観察眼が生きる場面があったりとドラマ的に面白い一冊といえます.

また,殺人事件に関しても,ホテルで得たヒントをもとに,殺人事件を推理していくところなどは見所です.
また,潜入刑事とその教育係であるバリバリのホテルウーマンとの最初はちぐはぐなところから徐々に打ち解けていくところも見所の一つかと思います.

最後に,個人的には,飲み会で空気を読んで友人とその彼女をおいてその場を去る理由として「娘が急に彼氏を家ににつれてきたそうです」っていうのを人生で一度行ってみたいセリフに登録しました.

「数理論理学少々」を「数理論理学少女」と空目した

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恋と禁忌の述語論理

著者  :井上真偽
分類  :小説
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★★

事件を数理論理学的な視点から解決するという独特な一冊です.
単純な推理小説としてみても,読者も推理可能な,いわゆる本格推理小説です.
比較的短く単純化されているにもかかわらず,簡単には解けないような事件を扱っており,推理を楽しみながら読むことができました.
また,数理論理学的な視点から推理をするという,推理の方法論自体を描くという点は,古くからあるホームズ等の推理小説に通じるところをを持ちながら,数理論理学というそういった探偵にはない新たな道具を使うところに新しさを感じる一冊でした.
むしろ,推理と論理学ってかなりつながりの深い二つなのに今までこういった本がなかったのが不思議なくらいでした.(私が知らないだけかも)

さらに,物語全体を通して,「伏線回収の掟」がしっかりできており,面白いなと思ったのは「伏線が回収」できていないというのを作中で指摘ことによって,「伏線を回収」するところでした.

数理論理学と推理を結び付けようとすると実際難しいところも多々あるような気がするにもかかわらず,
この本ではすごくきれいにまとまっており,推理小説好き,特に,今までなかったような推理小説を読んでみたいという人にはお勧めの本でした.

俺達の人生はまだまだこれからだ

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久しぶりの更新ということで,
買ってから時間が立って「なんで買ったんだっけ?」と思ってしまった本です.

葉桜の季節に君を想うということ
著者  :歌野 晶午
分類  :小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★
内容    :★★★
キャラ   :★★★★

この作品のまず最初に興味をひかれる点は,
主人公が元私立探偵で「何でもやってやろう屋」というのが印象のやや個性的なキャラクターというところです.
普通のミステリーを読み飽きて,少し別のジャンルも読んでみようかなと考えている人におすすめできる本でした.

なんで買ったんだっけと思い返してみたら,
この作品は2004年の,「このミステリーがすごい!」の1位ということで見つけた本でした.
本格ミステリーと帯には銘打ってありましたが,
実際はミステリー要素よりも普通の小説としてストーリーを楽しむ事のできる作品でした.
実際,最後まで読んで,「それが言いたかったのか!」という驚きでした.
事件の方は最後まで読んでも,「え?で?どうなったの?」というような部分もあるので少しびっくりしましたが,
一応謎はほぼすべて明らかになっているので,こういうのもありかなと思いました.

アインズヴァッハの門に元ネタってあるんだろうかと気になっている今日このごろ

殺人鬼―覚醒篇
著者  :綾辻 行人
分類  :推理小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★

キャンプ中に殺人鬼に襲われ,その殺人鬼から逃げて生き延びるというストーリーです.
序文を含めて比較的ヒントが多いので,
「推理可能な小説」に分類可能ではあると思うのですが,
「論理的に推理可能な小説」かどうかは微妙なラインだと思っています.
最初は登場人物が多いので,覚えるのが大変と思っていましたが,
サクサク死んでいくので問題ない(?)です.
ちなみに,こういった推理系の小説は電子書籍だと非常に読みにくいということがわかりました.

聖女の救済
著者  :東野圭吾
分類  :小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★
内容    :★★★

今回の話は完全犯罪に近い事件に挑むという話です.
捜査も混乱し二通りの視点から行われ,
最終的にそれら両方で集めた材料がひとつに繋がっていくところはこの作品の見所だと思います.
また,今回の犯罪は一見それほど複雑な事件では無いということもあって読者にとっても事件の見通しが良いというのは良い点だと思いました.

通常の方法では存在しないモノというのを「虚数」と表現するのは理系ではよくあるネタですが,
よくありすぎて実際には「(゚Д゚)ハァ?」となるか「定義は?」となるのがオチな気がしたのは僕だけでしょうか?

コナンならもっと上手くやった

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真夏の方程式
著者  :東野圭吾
分類  :小説
総合評価  :★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★
内容    :★★


今回はガリレオシリーズでもミステリー成分少なめ,捜査・人間関係多めの作品でした.
また今回の話では「何も考えてない企業vsとりあえず反対する一部住民」という現実でもよくある話を話題に取り上げています.
このリアルすぎる状況を小説で再現してしまったため不毛なページ数を使ってしまったというのはある意味で面白かったです.

さらにいつもは犯人が頭がよく一癖も二癖もある人物であるのに対し,今回はそれほどではないため犯人が別の意味で変わっているというのも見どころではありました.

前回,なぜ「ガリレオ」なのかという問題を提起しましたが,
そのことについて少し興味深い逸話を知ったので紹介しておきます.
当時は学術書の多くがラテン語で書かれており一般の人には読むことができなかったのですが,ガリレオはイタリア語の対話形式で書き専門家以外の人でも読むことができる書物を書いたそうです.
湯川先生がガリレオ先生と呼ばれる理由もこのへんにあるのかもしれないと僕は想像しています.

私、気になります

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インシテミル
著者  :米澤穂信
分類  :ミステリー小説
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
キャラ   :★★★★★
内容    :★★★★★

いわゆる本格推理小説ですね。 クローズド・サークル+殺人ゲームといえばだいたいイメージできるのではないだろうか。 人文科学の実験と称して、お互いにある決められたルールの中で参加者が殺しあうというゲームに巻き込まれる話です。 ルールがあるということで問題を単純化でき推理に集中することができるというのが、この形式の利点ではないかと思う。 まさに本格推理小説といった感じでした。


本格推理小説を読むときは自分でも推理してみるのですが、いつも詰めが甘いなと感じてしまうのです。
今回は大きく二つの謎があったのですが、結論から言うとどっちも詰めきれませんでした。
一つ目の真相は完全に自分の詰めが甘かったせいだなと感じました。
二つ目の真相についてはこれは最終的に絶対ひとりに絞れなかったので仕方ない。
難易度はそれほど難しくなく、それほど簡単でもなありません。また、推理に無理があるわけでもないので非常によい作品だと思いました。

また、この本を読む際にもう一つ注目すべき点はキャラの濃さですね。
おもに主人公とヒロイン?が非常に個性のあるキャラクターです。今、同作者の「氷菓」がアニメ化して見ているのですが、「氷菓」についても非常に独特の雰囲気のあるキャラクターが登場します。この作者のキャラクターは皆独特の雰囲気を持っているのですかね。
「氷菓」は「古典部シリーズ」と呼ばれるシリーズの一つですが、あと、この作者の作品には「小市民シリーズ」というのもあるそうです。
最近、読みたい本が増えてきましたが、これらの本もそれらの中に加えておきたいと思います。

文学的トンネル効果

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文学的トンネル効果
無駄な知識・作品に対する前知識によって
伏線・謎解き・ネタを当然のことだと思ってスルーしてしまうこと

今までにいくつかの小説で起こった現象に勝手に名前を付けてみた。
(より良い名前を募集中)

文学的トンネル効果の例
「1000より1024のほうがキリのいい数字だよね」
「そうだね」

Another(上下)
著者  :綾辻行人
分類  :小説
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★★

アニメ→小説という流れで小説を買うのは初めてかもしれない。 というわけで、アニメとの大きな差分をいくつか拾ってみる。

・鳴ちゃんのあざとさが無くなってる
・主人公の心情描写があって面白い
・主人公の鳴ちゃん大好きっぷりが伝わってくる
・全体的なホラーな雰囲気はアニメのほうが出てた気がする
・赤沢さんサブキャラ
・アニメを知ってると逆に・・・

よくよく考えてみると主人公がかなりやばい
・週末はクトゥルフ神話
・気になった女の子を家まで尾行
・友人との会話中でも鳴ちゃん優先

なんだかんだ言って、アニメを見た後に小説を読むというのも結構楽しめたのでアリかなと思いました。

最後に、九官鳥のレーちゃんが萌える

病名「人間」、症状「宗教」

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なぜ反抗するのか、そこに権力があるからだ・・・




ダ・ヴィンチ・コード
著者  :ダン・ブラウン
分類  :小説
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★★
内容    :★★★★★

キリスト教における秘密の探求といったなかなか微妙な問題について実在する人物や土地を踏まえて考察している小説です。

まぁ、この本で最も印象に残ったのは
「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている。」
という1文だった。

少し前にこの本は流行ったみたいで、その時は「ふーん」程度にしか思っていなかったけど、かなり面白い本だった。
割と一般的には真実で無いと思われている事柄についても述べているので、そのあたりで色々と話題を呼びそうではある。

ところで、割と日本だと宗教とかだいぶネタにされてるけど、海外的にはこういう微妙な本を出しても大丈夫なものなんだろうか。
と、思って調べてみたけど、本を出した段階で規制されてる例は見つからなかった。
ただ、映画化された段階では結構規制されてるようだった。
表現の自由って素晴らしいなー

本読みは仕事の後で

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執事たる者、この程度の推理ができなくてどうします




謎解きはディナーの後で
著者  :東川篤哉
装画  :中村佑介
分類  :小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★
キャラ   :★★★★

「ユーモアいっぱいの」の部分と「本格ミステリー」の部分が少しずつ入ったその中間の層を狙った感じの本でした。 片方ずつの本は確かにたくさんあるが、両方同時にというのはあんまりない気がする。

ミステリーがそんなに得意じゃない人にはお勧めなのかも


こういう中間を狙ったような本は両側からたたかれて孤立するか、斬新だと評価されるかのどちらかになることがよくあるが、これはどちらになるのだろう。
いちおう、本屋大賞ということで評価はされているようだが・・・

↓Webページが本のページとは思えない・・・
http://www.shogakukan.co.jp/pr/nazotoki/

人生のゲーム理論


そういえば夏だ
いつの間にか夏休みだったらしい。




子ひつじは迷わない
泳ぐひつじが3匹
著者  :玩具堂
イラスト:籠目
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★★

なんとなくパターンが読めてきたが この作品は1話目で軽く叩いた後に2話目以降で 本気を出すという感じのようです。

今回も1話目はパズル要素で楽しく読むことが出来ます。
2話3話はなかなか考えさせられる話でした。

3巻まで読んで気づいたのですが
この作品の面白さの一つに佐々原の心の動きにあるのではないかと思いました。
他人との感情にズレを感じつつも、決して相手を突き放すでもなくむしろ知りたいと思い、時に暴走する
そんな移り変わりの激しい所がなかなか読んでいて面白いと思いました。
特にこの本のように視点が変わっていろいろな人の心の内面を経由しながら読み進めえていくのはかなりいい方法だなと思った。

雑炊殺人事件

雑炊を用いていかに殺人をするかということを考えていたら、
死を呼ぶオムライスというのが目に入った




子ひつじは迷わない
回るひつじが2匹
著者  :玩具堂
イラスト:籠目
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★★

国語とオムライスとソフトボールの話、 それぞれの話はほぼ独立した感じで楽しめました。 自分が特に気に入ったのは国語の話です。 現代文とか懐かしーなー

現代文の無駄にロジカルなあの問題形式とかって高校までしか味わえませんよねー

そんなロジカルな現代文を振り返ってみたい人とかにおすすめな話でした。

早くにんげんをやめたーい

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先日、不審者に間違われました。
まあ、あながち間違っていない気もします。




人間の証明
著者  :森村誠一
分類  :推理小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★

森村誠一の棟居刑事シリーズの最初の作品です。

全体を通して、読みやすく割と一般受けしそうな内容だった。
中盤はこういう推理小説にありがちな伏線や推理部分は殆ど無い感じの展開だったが、
後半などは少し面白かった。

推理小説ってすごい大雑把な分類だけど、この本は刑事モノとかによくある全国をやたらと飛び回る感じのアレです。
推理小説作家って結構旅行好きの人とかが多いのかなーとか思った。

夢と希望が似ているように現実と絶望も似ている

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大学の研究室に入ったらきっと殺人事件に巻き込まれて・・・
という幻想をいだいてみる。

詩的私的ジャック
著者  :森博嗣
分類  :推理小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

基本、現代の密室トリックはこんなもんですよねー
あんまり、近代文学でまともな密室トリックを見たことがないのは読んでる本が少ないってことなのかな~
(ネタ切れだろうけど)

「全てがfになる」に比べると推理するのは若干無理あるかなーって感じだったけどそれなりに面白かった。

あと、ローカルネタが多いのは相変わらず。
分かる人にしかわからない系のネタとしては割と簡単に実現できる実装だと思う。
こういうローカルネタ満載にすると言うのは文章の書き方としては面白いかもしれない。
ただ、大半の人には通じないと思うが・・・


あれ?萌絵ってこんな面白いキャラだっけ?と思った
まぁシリーズ物を飛ばして読んでるからかもしれんが・・・

正直なところ、推理小説とかでもシリーズ物なら1巻2巻とかしっかり明記してほしい。

自分は推理小説は特に直感と題名だけを頼りに買うので結構難しい。
ちなみに、この本は題名買いです。

最近メーターが現実に傾いている・・・
このままではやばい

メグレと火曜の朝の訪問者
著者  :ジョルジュ・シムノン
分類  :推理小説
総合評価  :★★★
文章    :★★★
内容    :★★★

久しぶりに普通の推理小説っぽい。
なにか物足りなく感じるのは変な文章ばっか読んでる証拠

普通、推理小説ってこんな感じだよねー
といった感じの本です。
極端によくも悪くもないので、そこそこに楽しめるかもしれない

「もしこの世で誰か、完全犯罪できる人間がいるというなら、彼女をおいて他にいないだろう」
というフレーズはなんかよく見る気がするが・・・言い過ぎだろ
原文でもこのとおりなのか、何かの慣用句なのか