いい,人生だった

2017年最初の更新です.
今年はいろいろな意味で転機になりそうな一年なので,新しいことに挑戦していきたいです.
ということで昨年度から読み続けているシリーズもいよいよ大詰めの段階に入りそうです.

B.A.D. 12
繭墨は自らの運命に微笑む
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★


いい最終回だった.(まだ最終巻ではないです)
繭墨あざか最後の事件と銘打った事件の話です.
一巻の子宮落下事件ともつながる事件が最後の事件です.
まさか,内臓の落下に始まり内臓の落下に終わるとは...

そして,とうとう紅い女と直接戦う話です.
また,これに伴って,あさととの過去の話に決着をつけたり,
「チョコレートだけを食べて,生きていける人間なんてこの世の中にいるものか」というこの物語最大の謎ともいえるこの疑問に,物語の根幹をゆるがすまさかの真相が明らか?になったりします.

「肉を食べる友達がいない」

「肉を食べる友達がいない」という文字列をどういう風に解釈するだろうか?
本来なら,「肉を一緒に食べにいく友達がいない」という意味なのだろうけれど,
「友達の肉を食べたいのだけれど,今ちょうど食べごろの友達がいない」という意味に解釈してしまった.
ブラックな小説を読んでいるとこういった変換がスムーズにできるようになるらしい.

B.A.D. 11
繭墨は紅い花を散らす
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★


今回は,「人の肉を食べて自殺する晩餐会」という今までにも増して,アレな感じです.
「人の肉を食べる晩餐会」でもなく,「自殺する晩餐会」でもなく
「人の肉を食べて自殺する晩餐会」なところが流石で,11巻まで読んできた読者を飽きさせないところが素晴らしい.

物語も,今までの話をまとめに入っている感じで,綾の話や小鳥の話にほぼ決着がつく話もあります.
紅い女の目的も明らかになり,いよいよ最終局面という感じです.

妹さえいればいい.また,妹は何人いてもよい

昔は,「妹がいると妹萌えしない」は正しいと思っていましたが,
今では「妹は何人いてもよい」という真理にたどり着きました.

妹さえいればいい。
著者  :
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

ライトノベル作家のライトノベルという最近流行ってる気がするジャンルを一冊読んでみようということで選びました.
妹好きのライトノベル作家の話です.
有名なライトノベルのネタやらTRPGやら,現代的なネタが多く,非常に楽しめました.
また,巻末に,有名なライトノベル作家のコメントがあり,この作品についていろいろ思うところを語っている部分は非常に興味深いものでした.
割と,ストレスなく気軽に読めるので,現代人にお勧めの一冊です.
ただ,こういうライトノベルはたまに化けることがあるので,続きも気になるところです.

ここじゃないどこか別の世界に行きたい

周囲の「就職決まったの?」攻撃に耐え続けている今日この頃です.





血潮の色に咲く花は
著者  :霧崎雀
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

タイトルで面白そうだなと思って読んでみました.
人間に寄生する花と人間が共に暮らす世界で,花の宿主となった人間は人間の時の記憶を失って,
花を咲かせるために行動するという少し変わった世界のお話です.
かなり独特かつ複雑な世界観にもかかわらず,自然とそれらを説明しており,前半部分はスラスラと読み進めることができました.
後半部分では,
「主人公が宿主と戦う理由」や「宿主にとっての『幸せ』となにか」といった世界観に根ざした問題に対する
主人公の葛藤を描いており,主人公はいったいどういう人間なのだろうかと考えさせられながら読むことができました.

全体を通して,設定が練りこまれている印象を受けたので,
ファンタジーっぽい一風変わった世界をリアルに描いてる作品が好きな人にお勧めできる一冊でした.

Kindle unlimited 始めました

Kindle unlimited って微妙に本の数が少なかったり,検索がしにくかったり何の本を読んでいいのか迷っていましたが,
ライトノベル(特にガガガ文庫)の一巻が多く読めるので,それだけでも結構価値があるのではと思いました.

七日の喰い神
著者  :カミツキレイニー
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★
文章    :★★★
内容    :★★★
キャラ   :★★★★

以前,読んだ「こうして彼は屋上を燃やすことにした 」が良かったので,
この機会に読んでみました.前とは全然違って,「七日の喰い神」は現代ファンタジーで,ややコメディー成分が多めになっており,よりライトノベルっぽい作品になっており,気軽に楽しめる本でした.
内容は,祈祷師の主人公が"喰い神"の少女ラティメリアと仲間でも敵でもない微妙な関係のもと,他の神"マガツガミ"と戦う物語です.
独特の世界観と冷酷な主人公とラティメリアの一風変わったコンピが見所です.
ちなみに,皆思うことだと思いますが,ラティメリア能力「食べた相手の能力をコピーする」ってすごいカービィっぽいと思った

思い出の「思い出のマーニー」

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

「思い出のマーニー」の映画が2014年だということに衝撃を覚えている今日この頃.
その時,映画を見たのは偶然だったので,よく覚えています.
もともとは,新海誠の一括上映を見に行こうと思っていたのですが,電装トラブルで中止になり,
何もせずに帰るのもあれなので代わりに「思い出のマーニー」を見たという経緯でした.
その後,小説を読もうと思っていたのですが,やっと,思い出のマーニーの小説版を読むことができました.

思い出のマーニー(When Marnie Was There)
著者  :ジョーン・G・ロビンソン
分類  :児童文学
翻訳  :松野正子
総合評価  :★★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

小説と映画を両方見ましたが,基本的に物語の大筋は同じでした.
概要としては,序盤は,周囲と距離を置いていたアンナが,田舎に移り,マーニーと出会う.
その後,マーニーが実在するのかどうかすら最初はわからないが,マーニーとの出会いや話題を通して,アンナが次第に周囲と打ち解けていくというストーリーです.
最終的には伏線なども回収されており,物語としてのまとまりは非常によい作品でした.
初めに,映画を見たときは,ミステリー脳なので,マーニーが何者なのかというのを考えながら見ていました.
映画では小説版の細かい部分などを削り,舞台を日本にしていたりと見やすさへの配慮がかなり行き届いている印象でした.

また,小説版ではなかった(金髪でドレスを着た)人形を持ったアンナなどの回想などでミスリーディングをしている点もミステリー好きとしては好印象でした.
一方で,アンナの「普通の顔」といった周囲を拒絶している描写は小説版の方が強く出ているという印象を受けました.

「数理論理学少々」を「数理論理学少女」と空目した

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

恋と禁忌の述語論理

著者  :井上真偽
分類  :小説
総合評価  :★★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★★
キャラ   :★★★★★

事件を数理論理学的な視点から解決するという独特な一冊です.
単純な推理小説としてみても,読者も推理可能な,いわゆる本格推理小説です.
比較的短く単純化されているにもかかわらず,簡単には解けないような事件を扱っており,推理を楽しみながら読むことができました.
また,数理論理学的な視点から推理をするという,推理の方法論自体を描くという点は,古くからあるホームズ等の推理小説に通じるところをを持ちながら,数理論理学というそういった探偵にはない新たな道具を使うところに新しさを感じる一冊でした.
むしろ,推理と論理学ってかなりつながりの深い二つなのに今までこういった本がなかったのが不思議なくらいでした.(私が知らないだけかも)

さらに,物語全体を通して,「伏線回収の掟」がしっかりできており,面白いなと思ったのは「伏線が回収」できていないというのを作中で指摘ことによって,「伏線を回収」するところでした.

数理論理学と推理を結び付けようとすると実際難しいところも多々あるような気がするにもかかわらず,
この本ではすごくきれいにまとまっており,推理小説好き,特に,今までなかったような推理小説を読んでみたいという人にはお勧めの本でした.

不安とか不満ないでしょ?
幸せですか?義務ですよ?

こちら、幸福安心委員会です。

原作  :うたたP
著者  :鳥居羊
イラスト:wogura
分類  :ライトノベル
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★
キャラ   :★★★

完全で完璧なセイレンの幸福度99.9%のみずべの公園市国を舞台に幸福安全委員会(幸安)の活動を描いた幸福な物語です.
全ての市国民は,幸福で文化的な生活を営む義務を有しており,義務を果たしていない不幸分子が開始2ページで処刑されます.
ボカロ曲からのラノベ化をした本で,元の曲はニコニコ動画(http://www.nicovideo.jp/watch/sm18100389)で聞けます.
こういった本を初めて読みましたが,
主人公の心情や成長も描かれており,普通の小説として遜色ないストーリーで楽しく読むことができました.
続編が出ているみたいなので,機会があればそちらも読んでみたいです.

ガルパンとB.A.D. の感想

先日立川まで行って、ガルパンの爆音上映を見てきました。
最初の一発目の砲撃で音のリアルさにびっくりしてしまいました。
ぜひ、ガルパンは爆音上映で見てみることをお勧めしたいです。
内容的には、細かい部分までしっかり作りこまれているというのが伝わってくる作品で、
もっと自分に戦車の知識があれば~と思わせてくれる作品でした。
ガルパンはいいぞ。
「ガルパンはいいぞ。」はあまり細かいことを言うとネタバレになってしまうときに使える便利な言葉らしい。
というわけで、最近のマイブームですが、B.A.D.はいいぞ

B.A.D. 10
繭墨は夢と現の境にたたずむ
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

前回までのドタバタに比べ、今回は
『友人宅の水槽に人間の手が沈んでいた』
『夜に土を掘る音がして眠れない』
というごく日常的な事件になります。
(ここまで、ハードな話が多くだいぶ感覚が麻痺しています。)

今回の話は前回までの話から次の新たな展開へのつなぎのような感じで、
今までの事件の回想が途中に挟まるなどしています。
ここまでに、多くの登場人物がいて、正直、だいぶ忘れている話も多くありました。
B.A.D.シリーズは展開が早いので、ガンガン読み進めてしまいましたが、
ちょっとこのあたりで休憩をはさんでみるのもいいかもしれません。

ちなみに、あまり詳しく言うとネタバレになってしまうのですが、
今回の話は、場面の転換が激しいため、かなり読みにくかったです。
ただ、B.A.D. シリーズはこれまでにも場面転換の比較的多い作品だったので、
この場面転換の激しさも含めて、今まで訓練されてきた読者なら "今までの回想" という趣深さを感じられるのかもしれません。

考えること.それは一人だからこそ出来る

どうも、誕生日にぼっちでホールケーキを買って食べきれなくなっているこの頃です。

B.A.D. 9
繭墨は髑髏に花を手向けない
著者  :綾里 けいし
イラスト:kona
分類  :小説
総合評価  :★★★★
文章    :★★★★
内容    :★★★★
キャラ   :★★★★

小田桐「何故,どいつもこいつも,簡単に死にたがるのか.」 おそらく、このシリーズを読んでいて誰もが思ったことをついに、小田桐君が言ってくれます。 小田桐君も小田桐君で、久しぶりに自己犠牲っぷりを発揮してくれる愉しい?話です。 白雪さんも久しぶりに登場します。 久々津・雄介編もひと段落し、とうとうラスボス的な存在「赤い着物の女性」が現れて、次回以降は大きく話が変わりそうな予感です。 なんだかんだで、今までの重要そうなキャラクターが勢ぞろいしているというのもこの巻の見所です。